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ジベルばら色粃糠疹とウイルス感染症

ジベルばら色粃糠疹の病因は不明であるものの、早期に罹患率が減少すること、集団発生の報告があること、妊娠中に頻度が高いこと、発熱・関節痛・全身倦怠感・嘔吐・下痢等の前駆症状を伴う例があることから、感染症、特にウイルス感染症である可能性が指摘されている。① 2002年Dragoらは、ジベルばら色粃糠疹患者21例中15例の皮疹部よりヘルペスウイルス様粒子を検出した。② また、2006年にDragoら③によって、アミフロビル大量投与(1日4000mg)でジベルばら色粃糠疹の皮疹改善を早目にみたとしている。 尚2008年にDragoらは④、妊娠15週以内にジベルばら色粃糠疹に罹患すると、流産のリスクが上昇することを指摘している。 参考文献 ①渡辺孝宏、皮膚アレルギーフロンティア52-53、Vol7、No1、2009-3 ②Drago F. Malaguti. Ranieri E et al: J. Cutan Pathol 29:359-361,2002 ③Drago F. Vecchio. F. Rehora. A: J. Am. Aca Dermatol. 54:82-85,2006 ④Drago F. Broccolo F. Zaccaria E et al: J. Am. Acad.Dermatol.58:78-83,2008 Keyword { ジベルばら色粃糠疹、アミフロビル }

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ジベルばら色粃糠疹とHHV-6,HHV-7

1997年のDragoらの報告により、ジベルばら色粃糠疹においてHHV-6、HHV-7の再活性化が注目を集めるようになった。①② 1999年Yasukawaらは、ジベルばら色粃糠疹患者からの末梢血単核球(peripheral blood mononuclear cells:PBMC)を材料として、通常のPCR法を行いHHV-6DNAの陽性率は14例中6例(43%)HHV-7DNAの陽性率は14例中1例であったとしている③ HHV-6、7はともにβーヘルペスに属し、いずれもCD4陽性T細胞に高い親和性を有し、ウイルスの初感染は幼少期に起こり、その後はPBMCや唾液において潜伏感染の状態にあるという。HHV-6の感染は、生後3~6カ月ごろに起こることが多く、3歳以降の抗体陽性率は80%以上である。HHV-7の感染は、通常生後18カ月~3歳の間に起こり、5歳以降の抗体陽性率は90%である。 健常成人において、通常のPCR法を用いた場合、HHV-6,7の検出率は唾液では80~90%、PBMCではおよそ70~80%である。したがって、ジベルばら色粃糠疹におけるHHV-6,7の検出はウイルスの再活性化をみるものでなければなく、ウイルスmRNAの検出が必要となる。 Watanabeらは④⑤、皮疹部のウイルスmRNAの発現とその局在を比べ、ジベルばら色粃糠疹の皮疹部では浸潤している単核球に8例中6例で、HHV-6mRNAの発現、8例中8例でHHV-7mRNAの発現をみている。 参考文献①Drago F. Ranierr E. Malaguti F et al: Lanet 349:1367-1368,1997 ②Drago F. Ranieri E. Malaguti F et al: Dermatology 195:374-378,1997 ③Yasukawa M. Sada E. Machino H. Fujita S: Br.J. Dermatol 140:169-170,1999 ④Watanabe … 続きを読む

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