カテゴリー別アーカイブ: 掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症

第6回スプリングセミナーにおいて、数人の皮膚科医と話す機会があり、掌蹠膿疱症についてのコメントをいただいた。 #1.掌蹠膿疱症の患者には扁摘(扁桃腺摘出術)が有効である。しかし、手術を大きな病院たとえば日赤や大学病院に依頼しても、断られることに度々遭遇した。皮膚科の論文のみならず、耳鼻科の論文に扁摘の有効性は記載され、十分に認識されているにもかかわらず。耳鼻科の仕事が忙しいためなのか、扁摘の手術をいとわない耳鼻科医を探す必要性が話題になった。 尚、扁桃腺を刺激してWBC(白血球)や血沈の上昇より手術の適応を判断することは意味のないことが論文で認められる。 #2.藤田保健大学の松永教授の言によれば、扁桃腺の炎症や虫歯、歯槽膿漏など細菌の炎症がある状況が、歯などに使用されている金属アレルギーを邪魔するとのこと。 #3.ある皮膚科医は、関節炎などの症状を伴う重篤な掌蹠膿疱症の症例に対して、少量のネオーラルでコントロールし、軽快中の症例を経験したとのこと。 Keyword { 掌蹠膿疱症、扁摘、虫歯、歯槽膿漏、金属アレルギー、関節炎、ネオーラル }

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掌蹠膿疱症の患者に対する漢方治療

掌蹠膿疱症は、主に手掌と足蹠に膿疱および小水疱を伴う紅斑局面を呈する、難治性皮膚疾患としてしられている。 最近はビオチンの内服治療が有効との報告があり、当院でもビオチンとビオミヤ(ビオチンの吸収を促進するための乳酸菌内服薬)の併用を行っている。 この治療に対し抵抗性の症例に対しては、漢方薬の内服を処方している。 #1.小柴胡湯加桔梗石膏 この薬剤は、本来急性咽頭炎および扁桃腺炎に対して処方する薬剤であるが、この内服により掌蹠膿疱症の症状が改善した症例を数多く経験している。 #2.桂枝加黄耆湯 これも以前より掌蹠膿疱症に対して処方し、かなりの症例で皮疹の改善をみており、文献的にも報告されている。 参考文献①遠田裕政、日本東洋医学、40(1)、43、1989 ②雨宮修二、漢方研究、348、8、2009、10 Keyword{掌蹠膿疱症、ビオチン、ビオミヤ、小柴胡湯加桔梗石膏、桂枝加黄耆湯}

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Narrow-band UVB療法

新たな波長特性を持つnarrow-band UVB(以下NB-UVBと略す)は、先進諸外国では一般的な治療法となりつつある①。 #1.NB-UVBはピークだけではなく、ほとんどが311~312nmに分布する非常に幅の広い波長である。 #2.乾癬②、アトピー性皮膚炎③、白斑④、多形日光疹⑤、菌状見肉症⑥、扁平苔癬⑦、結節性痒疹⑧、円形脱毛症⑨、掌蹠膿疱症⑩などに有効性が認められている。 #3.今までのUVBに比べて、効果が優れている。 #4.ソラレンを用いないため遮光など生活の制限がなく、当然胃腸・肝障害など全身の副作用がない。 #5.発癌性はBB-UVBやPUVAに比べて少ないというマウスの実験結果から推定されている。 参考文献 1.森田明理、皮膚臨床46(2)205-216、2004 2.Parrish J A.Jaenicke K F:J.Invest Dermatol 76:359-362、1981 3.George S A et al. Br.J Dermatol 128:49-56、1993 4.森田明理、臨床看護27:1059-1064、2001 5.Bilsland.D et al: Br.J.Dermatol 129:708-712、1993 6.Scherschun L et al J.Am.Aca Dermatol 44:999-1003、2001 7.Clark C et al.Arch … 続きを読む

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難治性の掌蹠膿疱症に対して有効であったチガソンの内服治療

症例70歳男性、数年前より掌蹠膿疱症と診断されていた。近くの皮膚科へ3軒ほど通院したが、治療効果がないため当院受診。現症は、手足背・手掌足蹠に小水疱・膿疱を伴う落屑性紅斑を加え、肘頭・膝蓋部・顔面にも角化性落屑紅斑が認められた。光線治療およびビオチン、オウギを処方するも、効果は一進一退のためチガソン50g1Tの内服を開始した。1週間ほどで小水疱・膿疱の新生はおさまり、2週間ほどで皮膚病巣が改善傾向を示した。チガソンはビタミンAの誘導体であり、尋常性乾癬の症例にも使用されている。ビタミンAは周知のごとく油性ビタミンであり、チガソンもまず皮膚脂肪に蓄積され次いでのち血液中に出てきて血中濃度があがってくるため内服の治療効果が遅れて出現し、一方休薬してもしばらく治療効果が続く特徴がある。 (2008.6.12)  {Keyword: 掌蹠膿疱症、チガソン、ビオチン、オウギ、光線治療、尋常性乾癬}

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尋常性乾癬と掌蹠膿疱症の患者数

2006年12月より2007年1月18日までの期間、当院に1回以上受診された患者数を調べた結果 尋常性乾癬 100名 掌蹠膿疱症  34名 尋常性乾癬・掌蹠膿疱症とも、治療に抵抗性・難治性疾患であり、治療として光線療法、ビタミンDの内服、漢方薬、ステロイドの外用、ビタミンDの外用などを行っている。 広範囲に病巣が拡大し、通常の治療に対して反応の悪い患者に対しては、ビタミンAの誘導体であるチガソン、免疫調整剤として知られるネオーラル・ネオメルクの併用を行って効果をあげている。 今回の調査で尋常性乾癬100名の内、ネオメルク14名、ネオーラル7名、チガソン4名の投薬症例が確認された。 (2007.1.22)  {Keyword: 尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、光線療法、ステロイド、ビタミンD、ネオーラル、ネオメルク、チガソン}

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