月別アーカイブ: 3月 2009

外用薬ディフェリンの有効な使用法

ニキビ(いわゆる尋常性痤瘡)に有効であると期待された外用薬ディフェリンゲルは、アメリカでは20年前から、韓国においては10年前からすでに導入されている。日本のニキビ治療が世界から遅れていることは歴然である。 尚、当院ではディフェリン発売前より、同様にピーリング効果が期待されるレクチイド軟膏と、グリコール酸軟膏を使用していた。ディフェリンゲル使用時に注意すべき2点をあげてみる。 #1.微小面疱より面疱、丘疹、膿疱と段階を踏まず直接膿疱に移行する例が認められる点から、 ディフェリンを塗布する場合、皮疹の部位のみならず額、頬部および顎などに広く全体に塗布することが重要であるといわれている。 #2.ディフェリン使用開始時、皮膚の乾燥、不快感(ヒリヒリ感など)、落屑、紅斑、掻痒感があらわれる症状として記載されているが、これら症状は2週間以内にみられ、その後軽快するとされる。この点から、ディフェリン使用開始時最初の使用部位は顔面の一部分に限定する。毎日は使用せず、1日おきになど使用方法としてのアドバイスがあげられている。特にディフェリンの使用は夜1日1回のみを限定し、1回に多くの量を使用しない点が重要である。 #3.当院で使用する際は、ヒルドイドソフトをディフェリン使用直前に十分に患部へ塗布してから、ディフェリンを塗布するように指示している。その後、ディフェリンの刺激感を主体とする皮膚の乾燥、不快感、掻痒感はほとんど患者さんサイドから訴えてこない。このことから、ヒルドイドソフト塗布の併用は重要と考えている。 #4.アトピー性皮膚炎の症状のある患者には、ディフェリンの使用は控えている。 以上の点を注意すれば、ディフェリンゲルはニキビに対して有効な薬剤として十分すすめられる。 2009.4.1  {Keyword: ディフェリン、ニキビ、尋常性痤瘡、レクチイド、グリコール酸、微小面疱、面疱、ヒルドイドソフト}

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ニキビに対するレーザー治療

ニキビに対して、当院においては3タイプにレーザー治療を行っている。 #1.CO₂ laser theray 皮膚科の手術によく使用されるCO₂レーザーにより白色の丘疹、面疱(comedo) および膿疱などの皮疹に対して、直接スポットでレーザー照射を行い皮疹の早期改善 を促す。 料金は10ショット以下¥1000、10~20ショット¥2000で、週1回から 月1回の治療頻度で行っている。 #2.Vbeam レーザー Vbeamレーザーは、本来単純性血管腫などの血管腫に対するレーザーとして開発され たものであるが、酒さ(赤ら顔)に加えて赤味の強いニキビおよびニキビの跡、ケロイド瘢痕全 般に対して有効性が認められている。 料金は保険外で1回¥10500。月1~2回予約制で行っている。 #3.PCLTレーザー(別名ブルーレーザー) PCLTレーザーは、当院が開発に携わったレーザー装置であり、青色の波長の レーザーをニキビの皮疹に対して照射することにより、活性酸素の発生を誘導し ニキビの毛疱内の細菌除菌を促すのみならず、ニキビの跡の改善にも有効であった。 当院では、装置が2台あるため週1~2回、料金は1回¥500で患者さんに行っ ている。時間が15分かかるため、予約制で行っている。 これらニキビに対するレーザー治療は、通院し内服・外用の投薬治療に加えて行うものであり、また当然日頃の規則正しい生活習慣が病状改善の上で大事であることは言うまでもない。 2009.4.1 {Keyword: ニキビ、尋常性痤瘡、膿疱性痤瘡、CO₂レーザー、面疱、Vbeamレーザー、酒さ、単純性血管腫、ケロイド瘢痕、ニキビ跡、PCLTレーザー、活性酸素}

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今後市場に登場する尋常性乾癬に対する生物製剤

T細胞の関与が、尋常性乾癬の原因として考えられるようになってきている。その中で、乾癬に対する生物製剤(バイオロジックス)が、2003年アメリカでT細胞の活性を促す活性分子を抑制するというコンセプトで薬剤として開発された。 まず最初に、アルファセプトとエファリズマグが臨床試験された。しかしながら、効果が弱いという報告や、効果がみられるも薬剤中止後のリバウンドがひどいなどの欠点が指摘された。ついで、TNF-αを筆頭とするTh1サイトカインをターゲットとする抗TNF-α療法として、エタネルセプト、インフリキシマグ(レミケードR)、アダリムマグ(ヒューミラR)が開発された。 これら生物製剤については、リウマチに対して有効性が認められ、次いで尋常性乾癬にもそれなりの効果は期待されており、現在大学病院等にて治験中である。しかしながら、治療コストが高価であること、抗TNF-α療法の副作用として結核など感染症の再発、悪化および悪性腫瘍の発生の危険性があげられ、現時点では大学病院等で効果および副作用を十分に調べてから、症例を選別して治療する方向にある。 2009.4.1  {Keyword: 尋常性乾癬、生物製剤、T細胞、バイオロジックス、アルファセプト、エファリズマグ、TNF-α療法、エタネリセプト、インフリキシマグ、レミケード、アダリムマグ、ヒューミラ、結核、悪性腫瘍}

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