月別アーカイブ: 9月 2009

腎機能低下患者に対する抗ヘルペスウイルス療法

①腎機能低下の存在を想定する。 腎機能の既往、透析施行の有無を確認するとともに、70歳以上の高齢者の腎機能は正常の50%以下と考え、抗ヘルペスウイルス薬の減量を考慮する。尚、血清クレアチニンを測定することが望ましい。 ②NSAIDSの併用を見直す。 帯状疱疹治療において、疼痛のコントロールにNSAIDSを併用することが多いが、それによって抗ヘルペスウイルス剤の排泄を遅延させ、副作用の発生を増大させる危険性がある。そこで70歳以上の高齢者においては、アセトアミノフェンを第一選択とし、三環系抗うつ薬やガバペンチンなどの抗てんかん薬の併用が選択肢考えられる。 ③腎障害、脳症の発症の予防。 アシクロビルによる腎障害は、腎臓でアシクロビルが結晶化することによる尿細管閉塞が原因とされ、その予防として抗ヘルペスウイルス薬投与時には十分な水分補給が重要である。 ④腎障害、脳症の発生の早めの感知。 乏尿に急性腎障害では最も注意し、脳症では吐気を催した場合や日常の状態と異なる状況および言動を認めた場合に、本症を疑う。 ⑤腎障害、中枢神経障害が発生した場合。 まず、抗ヘルペスイウルス薬の投与中止、または減量をする。ある程度排尿がみこめるケースでは、補液排泄尿が十分に出ないようであれば血液透析を、透析患者の場合は血液透析のみが対処法である。 参考文献:安元慎一郎、第108回日本皮膚科総会イブニングセミナー、腎機能低下者における抗ヘルペスウイルス療法の対策、2009.4.25.福岡 {Keyword: 帯状疱疹、NSAIDS、アセトアミノフェン、三環系抗うつ薬、ガバペンチン、アシクロビン、クレアチニン、脳症、腎障害}

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水痘感染にみられる合併症

①細菌感染の合併、ブドウ球菌による伝染性膿痂疹に加えて、重症溶連菌感染症の問題となってくる。 ②皮疹が痂皮すると同時に発症する髄膜炎、脳炎 ③白血病患者にみられる水痘の遷延化 {Keyword:水痘、ブドウ球菌、伝染性膿痂疹、溶連菌感染症、髄膜炎、脳炎、白血病}

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水痘ワクチン(岡株)による帯状疱疹の予防

わが国の高齢者は、50歳台から水痘ワクチンを行うことにより、水痘ウイルスの特異的細胞免疫が低下している状態の改善を目指す。 このワクチン接種は帯状疱疹に対する予防が、5~7年期待できることに加え、たとえ発症した場合、帯状疱疹の重症度を61%減少、帯状疱疹後疼痛66.5%減少、帯状疱疹発症頻度51.3%の減少を認めると報告されている。 {Keyword: 水痘ワクチン、岡株、帯状疱疹}

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