C型肝炎患者に併発する皮膚症状

(1)扁平苔癬
口腔粘膜の扁平苔癬患者の8~24%がHCV陽性インターフェロン(interferon:IFN)治療によりウイルスが排除されても扁平苔癬の病変は改善しない場合や、治療中に扁平苔癬が悪化して疼痛を生じ接種障害を呈する。

(2)シェーグレン症候群
C型肝炎患者では、血清学的にポリクローナルな高γグロブリン血症、SS-A抗体、SS-B抗体、リウマチ因子、抗核抗体などが陽性を呈することがある。眼球、口腔の乾燥症状を特徴とするsicca症候群、関節痛を伴う。
シェーグレン症候群の診断基準を満たす人も、C型肝炎患者の25%いる。

(3)クリオブログリン血症
C型肝炎患者にみられるクリオグロブリン血症はⅡ型で、その本態はHCV粒子を含むIgMとIgGからなる免疫複合体である。
クリオグロブリン血症は、シェーグレン症候群でもみられて血管炎による下腿の紫斑、リベドや多発単神経炎の症状がみられる。

(4)非ホジキン型β細胞性リンパ腫
C型肝炎患者においては、非ホジキン型β細胞性リンパ腫の発症が多い。インターフェロン治療によりウイルスが消失すると、消退するケースが多い。

参考文献:今泉信一、C型肝炎患者にみられる皮膚症状、第61回日本皮膚科学会西部支部学術大会、マルホ皮膚科セミナーNo.209、P8~10

{Keyword: 扁平苔癬、C型肝炎、インターフェロン、シェーグレン症候群、クリオグロブリン、非ホジキン型β細胞性リンパ腫}

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